製品・ソリューション

低温硬化レジスト

カラーレジストのイメージ写真
当社のカラーレジストは、従来の製品よりも低温での硬化が可能です。お客様の製造工程、省エネルギー化のニーズに適した製品をご提供します。

低温硬化レジストとは

赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のカラーレジストを用いたカラーフィルタ(CF)は、各色塗工→露光→現像→ポストベーク処理という工程でつくられます。最後に行うポストベーク処理は、十分な耐性を持たせるために高い温度で行われます。しかし、高温ゆえに、カラーフィルタの製造工程における制約や消費エネルギーの面で課題が生じてきました。そこで、当社では樹脂、モノマー、光重合開始剤といった材料の最適化により、従来よりも低い温度でポストベーク処理が可能な「低温硬化レジスト」を開発しました。

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低温硬化レジストの活用

液晶ディスプレイ製造における環境負荷低減

ディスプレイと持続可能な社会実現のイメージ写真
液晶ディスプレイ(LCD)向けカラーフィルタの製造においても、低温硬化レジストの使用によりポストベーク温度を下げることができ、消費エネルギー削減につながります。
当社は、低温硬化レジストの開発と提供を通じ、お客様の製造工程における消費エネルギー削減や持続可能な社会の実現に貢献します。

さまざまなカラーフィルタの製造工程や基材に対応可能

有機EL(OLED)ディスプレイは、高輝度化や省電力化、長寿命化を目指し、さまざまな構造が検討されています。
そのひとつであるトップエミッション方式では、TFT基板を有機EL素子の下側に配置することで、有機ELの光を妨げることなく取り出すことができます。この構造では、有機EL素子の上にカラーフィルタを形成するため、素子を壊さないように低い温度でポストベーク処理する必要があります。そのため、低温でも硬化するレジストが求められます。
また、従来のガラス基板ではなく、フィルムなどの熱に強くない基材上にカラーフィルタを形成したい場合など、カラーフィルタの製造工程や基材に適した低温硬化レジストも提供可能です。マイクロOLEDやマイクロLEDなど、マイクロディスプレイ向けでの使用や、光学機能性材料への展開も期待されています。

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東洋ビジュアルソリューションズ株式会社

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