トップメッセージ
サステナビリティビジョンの実現に向けて持続的成長への変革を成し遂げます。
サステナビリティ課題の解決に向けて、企業への期待は年々高まっています。気候変動やサーキュラーエコノミー、脱プラスチックなどをはじめとした多様な課題が顕在化するなか、artienceグループは、化学メーカーとしての責任をしっかりと果たしていかなければなりません。同時に、課題解決のプロセスにおいて化学が担う役割は大きいことから、新たなビジネスチャンスが広がっていることも肌で感じています。
当社グループは2050年に向けたサステナビリティビジョンを定め、「持続可能な社会を実現させる製品・サービスの提供」「モノづくりでの環境負荷低減」「信頼される企業基盤の構築」を柱として取り組みを推進しています。2025年2月には、その実現を支えるグループマテリアリティを新たに策定しました。「グループマテリアリティ2025-2030」の策定においては、経営計画およびサステナビリティビジョンと一致連携していること、最新の社会要請トレンドを反映すること、そしてartienceらしさにこだわり、当社グループにとって重要な15のサステナビリティテーマを再整理しました。併せて2030年をゴールとした目標とKPIも設定し、2025年2月から運用を始めています。
気候変動への対応に関しては、2050年カーボンニュートラル実現を見据え、中間目標として2030年度までにグローバルでのScope1+2のGHG(温室効果ガス)排出量を2020年度比で26%削減する計画です。製品面では、サステナビリ
ティ貢献製品の売上高比率を2030年度には80%、2050年度には100%とすることを目指しています。
人的資本もグループマテリアリティの柱の一つです。私たちの経営哲学である「人間尊重の経営」は人的資本の基本的な考え方であり、社名変更にあたってもこの経営哲学は一貫して守り続けています。個があってこそ全体がある。一人ひとりの価値と力の最大化こそが、結果として企業全体のパフォーマンス向上につながると信じています。これを具体化していく新たな人事制度もスタートしました。社員が自身の希望部署に異動できる「キャリアチャレンジ制度」、新たな挑戦とその成果を適正に評価し、報酬に反映する「プラストライ」など、自律的なキャリア形成とチャレンジを後押しするさまざまな仕組みを整備しています。
2024年の社名変更に続く新たな経営計画、そしてビジョンとマテリアリティ策定を通じて、事業戦略とサステナビリティを一体となって推し進める施策を着実に推進してきました。現在と未来のステークホルダーの皆さまからの期待に応えるべく、私たちは持続的成長に向けた変革を成し遂げます。
代表取締役社長 グループCEO