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人材マネジメント

基本的な考え方

当社グループのCorporate Philosophy(経営哲学)は「人間尊重の経営」です。
グループの強みを活かして社会に貢献していくために、性別や国籍、年齢、障がいの有無にかかわらず多様な人材が個々の能力を最大限に発揮し、やりがいを持って働くことのできる職場づくりを目指しています。また、社員の多様な価値観やキャリア志向を尊重し、新たな領域にチャレンジする人材や質の高い仕事を実践できる人材の育成に努めています。
2015年に人事戦略における基本方針を体系化した「人事ポリシー」を制定しました。人事ポリシーを原点に各種人事施策をグループ全体に展開しています。(人事ポリシーは、日本語・英語併記です。)

人事制度の方針

私たちは、会社のビジョン・戦略を社員全員が共有し、一人ひとりの意識・行動につなげていくことにより、会社と社員がともに永続的に発展・成長していくことを目指しています。「役割」という考え方を基軸にして仕事を設定し遂行していくとともに人材育成・キャリア開発を推進します。そして、その成果を公正に評価し処遇していくことにより社員のやる気を高め、新しい成果を生み出し続ける仕組み・風土を創り出すことを目的としています。人事制度において3つの基本方針、①ビジョン・戦略を共有する、②人材育成・キャリア開発を推進する、③公正な評価・処遇を実現する、を制定しています。

人材育成の方針

私たちは、社員一人ひとりの自己実現を支援するための環境を整えていくことを育成の仕組みづくりの基本としています。そのために職場内での業務を通じた教育、研修、および異動を3本の柱とし、社員が成長していくための基盤を整え、施策を推し進めます。

  • 職場での業務を通じた教育(OJT = On the Job Training)
    職場での実践を通じた教育を育成の柱とし、中長期的な育成を計画的に進め、担当業務の範囲を広げながら多能化をはかります。
  • 研修・自己啓発(OFF-JT = Off the Job Training)
    東洋インキ専門学校※や社外の研修を通じて、職場でのOJTを補うために、知識・スキルの習得や問題解決の機会を提供します。また、自らの能力向上をはかる社員に向けて自己啓発の支援を行います。
  • 異動
    異動による職務領域の拡大を通じ、知識・スキルの向上や多能化につなげます。異動を育成の手段として位置づけ、会社主導で計画的に実施する
    とともに、社員の希望も尊重したうえで異動を促進します。
    ※人材育成と風土改革を目的とした当社グループ独自の教育体系

人事労務管理の方針

私たちは、会社と社員一人ひとりが協力して、会社のさらなる発展と社員の意欲の向上を推進していく職場環境を構築するために、3つの方針に則り活動します。

  • 会社の発展に向けて効果的な就業規則を設定する
    職場で働く為の基本ルールとして効果的な就業規則を設定し、その内容は各国ビジネス慣習や労働関係法の変更にも対応していきます。内容変更の際は労使コミュニケーションの機会に内容を協議し変更理由の説明と内容の周知徹底をはかります。
  • 定期的な労使コミュニケーションにより良好な労使関係を構築し維持する
    労使が一体となって会社の発展と社員の職場満足の向上の為に、経営課題の共有化を行ない、相互の信頼と協力を下に良好な労使関係を構築・維持します。安全課題の取り組みは双方で最重要認識として、安全協議会や安全啓発活動を定期的に開催します。
  • 法令遵守と労務リスク予防の両面から労務管理の体制を整える
    各国における労働関連法規を遵守するとともに、労務リスクの回避に向けて、予防の姿勢で労務管理の体制を整えます。特に労働時間管理・雇用管理・個人情報保護・メンタルヘルス対策について不足が確認された場合は改善を促します。

福利厚生の方針

私たちは、社員一人ひとりが安心して働き、充実した生活が実現できるような環境を整備していきます。福利厚生において3つの方針に則り活動します。

  • 心身ともに健康に働ける環境をつくる
    会社における健康管理は社員自身の幸せのみならず労働生産性を維持・向上させることにつながります。大きな経営課題であるとの認識のもと、下記の健康推進宣言に則り、活動します。

[東洋インキグループ健康推進宣言]

  1. 私たちは、人間尊重の経営の実践として、コミュニケーションの質の向上や、健康に働くための環境整備に取り組みます。
  2. 私たちは、生活文化創造企業の担い手として、持ちうる能力を十分に発揮するために、自らの健康が基本にあることを認識し、主体的に健康増進、疾病予防に取り組みます。
  3. 私たちは、社会の一員として、家族も含めた心と身体の健康づくりに参加し、その輪を広げるように努力します。
  • ワーク・ライフ・バランスを推進する
    社員がワーク・ライフ・バランスを良好に保てるよう、フレキシブルな労働条件を提供し、仕事と私生活との両立を実現することで、安心して長
    期にわたり仕事に取り組める環境を整備します。
  • グループのスケールメリットを活用しコストの効率化を実現する
    医療保険などにおける市場の水準およびコストを把握し、グループ全体のスケールメリットを活用したコスト最適化に向けて取り組みます。

推進体制

当社グループは、グループ人事部が主体となり、人事戦略における基本方針を体系化した「人事ポリシー」をもとに人材マネジメントを進めています。また、各地域・国の労働法令・慣行を踏まえ、国内外の各拠点と連携しながら施策を実施し、人材育成に取り組んでいます。

人材マネジメント推進体制(2023年度)
人材マネジメント推進体制図

人材マネジメントのあるべき姿

Corporate Philosophy(経営哲学)を人間尊重の経営とし、当社グループが最も重要としている経営資源は社員です。人事ポリシーに定めた社員の成長のための3つの柱のもと、多様な人材が各々のミッションに取り組み、グループの価値創造を支えています。社員一人ひとりがその能力を最大限に発揮し、会社と共に成長することで持続可能な価値の提供を目指します。

長期的なキャリアを歩めるしくみの構築

経営理念への共感、期待する社員像の体現のため、将来的なキャリアに向けた実践の機会を
提供し、育成のしくみを整えていきます。

多様な人材が活躍できる風土の醸成

多様な人材が切磋琢磨して、知恵や技術を融合していくことで新しい価値を世界に提供していくことができるとの考えのもと、多様な人材が活躍できる風土を整えていきます。

安心して働ける職場環境づくり

安全な職場環境と社員の健康は最も重要であるとの考えのもと、社員一人ひとりが安心して働けるよう職場環境を改善していきます。

雇用と労働慣行

労働問題に関するリスク管理

当社グループ(国内)では、労働関連法の遵守を目的に社員に向けた情報発信を行うとともに、労働組合と会社で検討を行う経営協議会を運営し、働き方の改善に努めています。
また、社員の労働に関わるリスクを管理・モニタリングするために、年次有給休暇取得の促進や、労働時間のモニタリングを行い、過重労働の防止に取り組んでいます。2022年度、国内での労働基準法違反の事例は0件でした。

労働基準に関する方針の浸透

人事ポリシーにおける人事労務管理の方針として、就業規則の設定、労使関係の構築、法令遵守と労務リスクの予防の3点を掲げています。人事ポリシー(日本語・英語併記)は、グループ各社における管理業務の標準化に向けたサイト「グローバル人事ネットワークWEBサイト」に掲載して常に参照可能としています。また国内では、人事関連情報サイトを開設し、人事規程や人事制度、福利厚生などの人事情報を発信しています。
国内・海外を問わず、グループ各社が適切な労務管理を行い、方針の浸透を図ることにより、すべての社員が理解できるように取り組んでいます。

公正な評価・処遇

当社グループでは、グループの成果・業績につながる行動を尊重し評価しています。賃金は基本給と賞与が主な構成となるようシンプルなものとし、諸手当は各国のビジネス慣習に合わせた補完的なものとします。会社の業績が向上したときに、その利益の一部を社員に還元していくために、社員一人ひとりの成果に応じた報酬体系の構築と社員(組合員)代表との協議を通じた見直しを行っています。

労働時間の適正化

各国における労働時間に関する法規を遵守し、雇用条件や業務内容に見合う勤務形態を適用し労働時間を管理しています。一時的に労働時間が増加する場合には、社員の健康面やワーク・ライフ・バランスにもできる限り配慮し、事前に労使で協議し合意した合法的な許容範囲内で労務管理を行っています。

労使の協議

社員(組合員)の代表と会社側代表による年2回以上の経営協議会を開催し、労使で解決すべき課題について協議を行っているほか、個別案件に応じて適時労使協議の場を設けています。また、人事諸制度の改定については、事前に事務局レベルでの協議を開催するなど、互いに提案し意見し合うための機会を、できるだけ多く設けています。

人材育成

取り組み事例(PDF:2,912KB)

  • 人材ローテーション制度
  • 東洋インキ専門学校
  • 社内表彰制度
  • ビジネスアイディアコンテスト