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水資源管理

基本的な考え方

artienceグループは、水資源が重要な自然資本の一つであることを認識し、水使用量・排水量の削減、排水が環境や生物に与える影響の削減、事業継続に影響を及ぼす水リスクの把握とリスク低減に取り組んでいます。
asv2050/2030に加えてグループマテリアリティ2025-2030(2025年2月策定)を定め、水管理についても中長期的な目標、KPI・施策を定めました。目標の達成に向けて、循環冷却の徹底、利用後のリユース・リサイクルによる水使用量の削減に加えて、水を必要としない生産プロセスの開発などによる水使用量の削減を進めていきます。

目標と実績

目標

グループマテリアリティ2025-2030

実績

2024年度の国内での水使用量は2,632千m3(前年度比5.1%増)で、その94.0%は地下水を使用しています。また、海外関係会社の水使用量は1,332千m3で、前年度より減少しています。

水使用量の推移
水使用量の推移
水使用量の推移

集計範囲:国内主要製造所・工場と国内関係会社、海外は海外主要生産関係会社
※ 海外関係会社の2023年度の集計に誤りがあったため、数値を修正しています

  • 水のリサイクルと効率的な水利用
  • 水質汚濁の防止

リスク管理

当社グループは、水の利用に関するリスクを把握し、水リスクへの対応につなげるため、世界資源研究所の評価ツール「アキダクト」(Aqueduct Water Risk Atlas)4.0版を用いて、国内外のグループを対象に流域単位の量的リスク、質的リスク、規制・風評リスクの評価を実施しています。
評価結果が示す将来的に悪化が予測される「水ストレス」や「水需要」に備え、水の有効利用や使用量の削減に継続的に取り組んでいきます。

水リスクの評価と対応

アキダクトの評価結果は、日本国内では総合的な水リスクが「高い(High)」~「著しく高い(Extremely High)」と評価された事業所はなく、7事業所で量的リスクが「高い」結果となりました。一方、日本以外のアジア地域(東南アジア、インド、中国、台湾、韓国)では、半数以上の事業所で総合的な水リスク、量的リスク、質的リスクが「高い~著しく高い」と評価されています。特に、タイやインドでは「水ストレス」のリスクが著しく高く、ベトナム、インドネシアでは「河川の洪水リスク」が高く、中国の華南地区では「沿岸域の洪水リスク」が著しく高いことが示されています。また、質的リスクも東南アジアやインドで著しく高いことが示されています。
アキダクトにおけるBAU(Business as usual)シナリオでの2030年の予測結果では、17の事業所で「水ストレス」のリスクが、24の事業所で「水需要」のリスクが悪化することが示されました。特に水ストレスにおいてはタイやインドで「著しく悪化の予測」と評価されています。
評価結果をもとにした対応として、洪水リスクの高い事業所に対しては、過去に大規模な洪水を経験したTOYO INK(THAILAND)CO., LTD.の対策(電気設備の移設や土のうの設置、電気の遮断手順の明確化など)を展開しながら、洪水に備えています。

各事業所における水リスク評価結果(リスクが「高い~著しく高い」と評価された項目と該当する事業所数)
地域

事業
所数

総合的な
水リスク
量的
リスク
質的
リスク
規制リスク・
風評リスク

ストレス
水の
枯渇
季節
変動
地下水位
の低下
河川の
洪水リスク
沿岸域の
洪水リスク
干ばつ
リスク
未処理の
接続排水
日本 13 0 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
アジア
(日本を除く)
21 12 14 9 4 1 2 7 5 2 12 15 4
ヨーロッパ 4 1 3 3 1 0 0 0 0 0 0 0 0
北米・中南米 5 0 3 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 43 13 27 14 5 1 2 7 5 2 12 15 4