食品包装向け押出し用イージーピール樹脂

• 用途例
• 当社製品の特長
• 注目製品
• 主な製品ラインナップ

用途例

カップラーメンの蓋材

ヨーグルトの蓋材

レトルト食品の蓋材

当社製品の特長

滑らかな剥離感を実現

イージーピール樹脂は大きく分けて、界面剥離タイプ（接着樹脂層と容器の境目で剥がれる）と凝集剥離タイプ（接着樹脂が内部で割れて剥がれる）の2つがあります。界面剝離タイプでの典型的な不具合は“ジッピング”、すなわち蓋材が一定の力で剥離できずビリビリという音が出たり内容物がこぼれる現象です。一方、凝集剝離タイプでの典型的な不具合は"糸引き"、すなわち容器のふち部分に接着樹脂が糸のように残り外観不良や誤飲の危険を生じる現象です。当社製品はいずれのタイプにおいても、ジッピングや糸引きを生じない、きれいで滑らかな剥離感を実現しています。

当社のイージーピール樹脂では、これらのトラブルなく滑らかな剥離が可能です

ジッピングが起きてしまった様子

糸引きが起きてしまった様子

食品衛生法やFDAのポジティブリストに収載された材料を使用

当社のイージーピール樹脂は、食品衛生法食品用器具・容器包装ポジティブリストや米国FDAに収載されている原材料を使用した製品です。食品衛生法ポジティブリスト制度の猶予期間が2025年5月31日で終了しており、以降は食品が接触する面にはポジティブリストに収載された材料を使用することが求められていますが、本製品は安心してご使用いただけます。

低温でのヒートシールが可能

120℃～の低温ヒートシールが可能です。

グローバルな供給体制

日本国内の他、海外にも生産拠点を有しています。お客様のビジネスの海外展開にもご対応いたします。

注目製品

曇り防止タイプ ER-1010

商品に温度変化が生じた場合、例えば冷蔵保管の商品を移動させた際や、チルド商品を電子レンジ加熱した際など、透明な蓋材に結露が生じ内容物の視認性を妨げてしまうことがあります。本製品ER-1010は防曇性（曇り防止機能）を付与した製品です。結露の付着を防止し蓋の透明性を保つことで、内容物のクリアな視認性を維持することができます。生鮮食品の容器や電子レンジ加熱される容器に最適です。

防曇性の試験結果

通常のイージーピール樹脂の場合は蓋に水滴が付着し内容物が見えなくなってしまいますが、本製品ER-1010の場合では60分経過後も水滴が付着せず中身がクリアに視認できます。

通常のイージーピール樹脂の場合（10分経過後）

通常のイージーピール樹脂の場合（60分経過後）

曇り防止 ER-1010の場合（10分経過後）

曇り防止 ER-1010の場合（60分経過後）

試験方法：90℃の水100mlを容器に入れ、ヒートシールにより蓋を貼り合わせ、60℃環境で静置。時間ごとに蓋に付着する水滴の様子を観察。

汎用接着タイプ ER-1009

通常の場合、イージーピール樹脂はプラスチック(PE、PP、PS、PET)や金属(アルミ)など接着する素材に応じて樹脂を変更する必要があります。
当社では難接着素材を含む幅広い素材に接着可能な汎用接着タイプの製品 ER-1009を開発しました。これにより、これまでできなかった素材同士の貼り合わせ、蓋材から不要な層を省くことによる薄膜化、使用するイージーピール樹脂の種類を統合し成型機の洗浄回数減、などのメリットをご提供いたします。

主な製品ラインナップ

下記の品番以外にもラインナップがございます。またお客様のご要望に応じたカスタマイズ対応も可能です。