統合レポート2025 経営計画と連動する新マテリアリティを策定
2025年6月27日 公開
本ページはAIを用いて翻訳しています。
2024年度artienceグループは、中長期的な価値創造に大きく影響する新マテリアリティを策定しました。社外発信と社内浸透に注力し、多様なステークホルダーとともに新マテリアリティの目標達成に向けて前進していきます。

佐藤 哲章
社内浸透により実効性の向上を図る
2024年度、artienceグループでは7年ぶりにグループマテリアリティを見直しました。
見直しにあたっては、2024年10月にグループ横断のワークショップを開催し、経営企画・生産・販売・技術部門の部門長から意見や提案を集めました。議論のなかで、多くのチームから「社会との共生」への意識が示されたことは、Brand Promiseにも通じる価値観として特に印象的でした。また、財務、DE&I、環境の各分野の有識者にもヒアリングを行い、いただいた知見を策定に反映しています。
実効性を高めるため、各重要課題には可能な限り定量的な指標を設けました。定量化が難しい課題については、定性的であっても、取り組み主体である社員一人ひとりに伝わりやすい表現を意識しています。誰もが自分事として捉えられるよう、社内浸透も重視しています。特に現在はグループ社員の約3分の2が海外人材です。海外拠点の幹部が集まる年2回のグローバルマネジメントフォーラム(GMF)では、英語と中国語の同時通訳を導入し、サステナビリティをめぐる発信にも注力しています。さらに、海外拠点で働く社員の声の反映も不可欠と感じており、現在その仕組みづくりを進めるところです。
目標達成に向けてステークホルダーとともに前進
新グループマテリアリティの柱の一つ「人的資本」は、今回の見直しの重要なポイントとなりました。サプライチェーンとの共存共栄や、社員の幸せや働きがいにフォーカスした前回から「人」という観点でまとめ直し、グループの企業活動に関わるすべての人を大切にする姿勢を明確にしました。
私は長く製造所の責任者を務めてきましたが、現場では職場づくりに関わる課題もまだまだ多いと感じます。自動化や省力化の推進、安心・安全に働ける環境の整備、DXによる生産性向上、どれもすぐさま行動を起こすべき課題です。
ほかにも今回の見直しで取り入れた要素は多くあります。資源循環や水管理、Scope4など、まだまだ十分ではない環境関連の項目や、DX推進や共創風土など、私たちがもっと伸ばしていきたいテーマを組み込んでいます。
サステナビリティ推進において、当社単独では取り組みの難しい課題も少なくありません。もともと当社は、化学メーカーという「黒子」として、お客様の事業やサービスを支え、社会に貢献してきました。創業以来129年の歴史のもと、お客様や取引先、地域社会など多様なステークホルダーと培ってきた関係性を大切に、さらに新たなパートナーとの共創も含め、目標達成に向けて前進していきます。