中期経営計画artience2027|統合レポート2026 DX戦略:中期経営計画artience2027を支えるDX

2026年6月30日 公開

本ページはAIを用いて翻訳しています。

グループ情報システム部長 上野慎司
グループ情報システム部 部長
上野 慎司

中期経営計画artience2027では、重要な経営課題として「事業ポートフォリオの変革」と「資本効率とキャッシュフローの最大化」を掲げていますが、これらの実現に向けた経営基盤となるのがDXです。
当社のDX戦略は、artience2027の発表に先立つ2021年のタスクフォース立ち上げから始まり、生産、技術、営業、間接部門の4領域で効率化を推進してきました。その結果として、2025年度には約5,000万円のコスト削減、約10万時間の効率化(労働時間削減)を実現しました。

2024年からは、DXの歩みをさらに進め、単なる効率化のツールではなく、経営課題の解決に向けて投資対効果を明確にしながら進める戦略的施策として推進してきました。事業ポートフォリオの変革には、経験則だけに頼らず、データに基づく迅速で質の高い意思決定が不可欠であり、高付加価値製品事業へのシフトを加速化させることが求められます。DXはその実現を支えるインフラとなります。
また、収益性や資本効率の向上には、コスト削減のみならず、サプライチェーン全体の可視化・最適化や営業部門の効率化が重要です。DXを軸にこれらを実現し、資本効率の改善へとつなげていきます。
「攻めのDX」に加え、全部門がITツールを活用して課題発見や解決に取り組む「守りのDX」も重要です。システム部門がDX基盤の構築やガバナンス強化を担い、事業部門が自ら課題解決を行えるよう、技術支援を拡充しています。こうした“ITの民主化”を進めることで、全員参画型でユーザー主導のDXを推進していきます。
2024年からはこうした方針に基づき生成AIの導入も進めてきました。半年の実証実験の結果を踏まえ、生成AIを今後のDX戦略の要となるITツールと位置付けています。今後は、業務の効率化の一層の推進と付加価値創出に活用していきます。

中期経営計画「artience2027」を支えるDX戦略

中期経営計画「artience2027」を支えるDX戦略

DXによる事業価値創出と成長戦略

DXを通じてどのように事業価値を生み出し、伸ばしていくのか。その鍵は「戦略的重点事業群への資源の集中」と「グローバル競争力の早期強化」にあると考えています。

まず、戦略的重点事業群への資源集中では、DXを活用して当社の強みの一つである技術力と外部技術を融合し、新たな市場や製品、ソリューションのアイデアの創出を図ります。また、MIや生成AIを用いて蓄積した技術・知見をグループ全体で共有し、開発のスピードを高めたいと思います。営業活動でも市場調査や営業支援を強化し、こうした取り組みにより、付加価値の高い事業への資源集中を進めていきます。
グローバル競争力強化においては、まずビジネスITの基盤整備が必須です。現在、国内で展開している自社用生成AIプラットフォームを、海外を含むグループ全体へと展開し、地域を問わず高いレベルの施策をグループのどこでも実践できる体制を整えていきます。2027年度中には、主要拠点への導入完了を目指しています。
現在、グループ全体で基幹システムの刷新を進めており、これが完成すれば生産・販売データを国内外で同じ粒度で取得できるようになります。生成AIなどのITツールを活用し、データ活用の高度化とスピード化を図ることで、グローバル競争力の強化につなげていきます。

さらに、DX推進は社員の「働き方改革」にも寄与します。生成AIの導入により、専門知識の活用や定型業務はAIに任せ、人は創造的な業務により注力できるようになります。また、デジタル支援によって時間や距離の物理的制約を超えたグローバルでの協働も進みます。こうした変化のなかで、組織としてのあり方を見つめ直し、未来に向けた変革を進めていきます。

デジタルをartienceの新たなDNAに

これらの施策を着実に実行するため、当社はマテリアリティに「2027年度までに生成AIネイティブ人材500名の育成」を掲げ、DX人材の育成を進めています。500名のうち200名は生成AI利用推進の「核」となる人材、300名は各部門の業務でのDX活用をリードする人材です。所定の研修プログラム受講などを要件とし、1年前倒しの2026年度中の達成を見込んでいます。海外拠点にも同様の人材育成を進めていきます。

また、業務プロセスのデジタル化が進んだことで、専門知識のある人材に限らず社員が日常的にITツールを活用する環境が整ってきました。ITを「システム部門のもの」ではなく自分たち自身のツールとして捉え、自部門で使いこなす動きが広がっています。ITやデジタルを活用して業務を遂行するDXは、当社グループにおける基盤として定着しつつあります。今後は、DXを単なる業務効率化で終わらせることなく、事業変革そのものにフォーカスして、ポートフォリオ変革を完遂するための重要なエンジンとして位置付け、デジタルを通じて事業モデルの継続的な進化を実現していきます。

加えて、当社の「感性に響く価値を創りだし、心豊かな未来に挑む」というBrand Promiseに立ち返り、DXを通じて「感性に響く価値」の創出領域を拡張していきたいと考えています。AIを我々の創造性を喚起するパートナーとして、デジタルの力によって社員一人ひとりの想像力を最大限に引き出すことを目指します。こうした取り組みを通じて、デジタルをartienceグループの新たなDNAとして刻み込み、感性と知性、すなわちエモーションとデジタルの両輪で顧客価値を創出できる組織の実現に向け、継続的に取り組んでいきます。

DXのその先へ:デジタル情報を「artienceの新たな資源」へ昇華

DXのその先へ:デジタル情報を「artienceの新たな資源」へ昇華

統合レポート