統合レポート2026 artienceの強み:成長地域へのグローバル展開
2026年6月30日 公開
本ページはAIを用いて翻訳しています。
TOYO INK (THAILAND) CO., LTD.

市場環境と競争優位性

松岡 現在のタイの経済状況は、ASEAN地域のなかで必ずしも良好とは言えません。ただ、そうしたなかでもタイは食品加工の一大拠点として「世界のキッチン」と称され、ここで生産された食品加工品は世界中に輸出されています。アジア太平洋エリアにおける2026年の食缶市場は、2020年比で約40%アップが見込まれており、同じく食品パッケージ関連市場も好調に推移、軟包装向けのリキッドインキやラミネート接着剤、食缶用の製缶塗料など、当社の製品分野も事業が拡大しています。
ピート 私は現在SCMを担当しておりますが、それまでは長く営業を経験してきました。そのなかで感じたのは、当社は設立以来、包装材料事業を中心に長い歴史があり、タイでは信頼度の高いブランドを確立できているということです。
ナムチップ はい、私も同様に感じます。そもそもタイやASEAN市場では、日本の製品や技術は信頼できる“ジャパンブランド”として認知されており、その安心感こそが大きな強みだと思います。
ピート 高度で安定した品質に加え、何より細やかなカスタマーサービスを提供する、お客様に寄り添った姿勢が私たちのDNAとして継承され、強みとなっていると感じています。
ナムチップ さらに、私たちの高度な製品を実現するための製品設計能力に加え、ASEAN諸国に事業を展開しながら、各地域のグループ企業がサポートしあう家族的ネットワークが、私たちの優位性を支えていると感じます。
ナムチップ 2023年にM&Aで子会社化したTECは、缶表面に商品デザインを印刷しない「無地缶」の製缶塗料に特段の強みがありました。無地缶はコストが低く、最終工程で紙ラベルを貼るので柔軟な商品展開が可能で、海外市場での需要が高く、同社はこの分野で高い競争力を持っていました。一方TITは、高機能・高付加価値の印刷缶に強みがあり、両社が一緒になったことで互いの事業補完を実現、タイ市場におけるシェアNo.1を確立しました。現在では印刷缶、無地缶の両方に対応できる体制が整い、一番の競合であった相手とむしろ融合を図ることで、市場のカバレッジが一段と強化されています。
松岡 その後の営業利益も着実に伸びており、シナジーの証と考えています。加えて、原材料調達や技術開発にも非常に大きなメリットがあり、お客様が必要なものをワンストップで提案できるようになりました。これらさまざまなシナジー効果の根幹にあるのは、「人のつながり」です。M&Aにおける最重要課題の一つは、両社の社員をスムーズに合流に導くことですが、私たちは配慮と敬意をもってTEC社員との融合に努めました。皆が気持ちよく一つの新しいファミリーとなれたことにとても嬉しく感じています。これこそグループの経営哲学『人間尊重の経営』の顕れの一つだと思います。
加えて、グループのポリマー・塗加工関連事業を統括するトーヨーケム(株)主催のグローバル会議では、このM&Aで得られた新たなノウハウや製品情報の共有なども図られており、ASEAN地域はもちろん、グローバルのパッケージビジネスでのグループプレゼンス向上に貢献していきたいと思います。
M&Aによる製缶塗料事業の拡大

タイにおける価値創造ストーリー
松岡 artienceグループは、自らの価値創造として高収益の実現に加え、戦略的重点事業群の創出、経営基盤の変革などを通じて、心豊かな未来、持続可能な社会の実現、企業価値の最大化を目指しています。TITもまた、グループで成長事業と位置付けているリキッドインキ、製缶塗料、ラミネート接着剤、粘着剤を擁しており、積極的な投資で各事業を強化し持続的な成長を目指していきます。
artienceグループは、ASEAN域内の各社が協業し、適材適所の考えのもと各社の優位性のある部分は域内で共有しつつ、グローバルな事業成長を実現していく考えです。TITも自社の強みを活かし、域内の事業成長に貢献していきたいと思います。
ナムチップ 企業が生き残っていくためには、製品開発を続け市場を先取りする新たな取り組みに挑戦していくことが必要です。その手段としてM&Aも含め、常に変わり続けていくことが価値創造には欠かせません。研究開発、製品開発を通じてお客様の課題を解決し、安全・品質・使いやすさを提供することが、グループが掲げる「感性に響く価値」につながると考えています。
ピート お客様とよい信頼関係を築き、さまざまなサービスを提供できることが私たちの強みです。ですが、さらにその先に、単によい製品を作るという枠組みからもう一段進めて、どうしたらお客様にさらなる貢献ができるのか、幅広いソリューションを提供できるのかを考え続け、模索し続けることが価値を生むのだと思います。
松岡 TITは今年55周年を迎えます。ここまで着実に成長してこられたのは、歴代の駐在員と現地社員が手を取り合ってお客様の課題に向き合い、しっかりと組織をつくってきた結果です。今では本当の意味でのグローバル化を果たし、現地社員が重責を担う強い会社となっています。
先人が真摯に、地道に努力を積み重ね、工夫してきたことを大切に受け継ぎながらも、時代の変化に合わせて変えるべきところは恐れずどんどん変えていく。新たな仲間と一緒に成長し、ASEAN地域のほかのグループ会社とも力を合わせてイノベーションに挑戦することで、artienceグループの価値創出に貢献していきます。
