製品・ソリューション

高い耐熱性を付与 - 電着塗装向け塗料の特徴

電着塗料による塗装品の例 板状部品への塗装
電着塗料による塗装品の例
トーヨーケムの電着塗料は加熱硬化による高架橋構造と緻密な塗膜形成により、過酷な温度環境でも安定した性能を発揮します。高温下でも絶縁性や金属密着性が低下しづらい設計を実現しており、熱にさらされる電装部品やモーター部品でも長期信頼性を維持できる高耐熱ソリューションを提供します。
より高温な環境にも対応可能な塗料をお求めの方は、高耐熱グレードである新開発のポリイミド系電着塗料をおすすめします。

耐熱性に関する試験データ

当社の電着塗料は高温環境下でも高い絶縁性と金属密着性を維持できます。以下試験結果のとおり、20µm膜厚の試験片を160℃および180℃で500時間加熱しても、絶縁破壊電圧は4.5~4.8kVとほぼ低下せず、優れた絶縁安定性を示しています。また、クロスカット密着性はいずれの条件でも良好であり、熱負荷後も塗膜が基材にしっかり密着しています。

耐熱性試験の結果の表
耐熱性試験の結果のグラフ

試験条件
測定試料: A1050塗装パネル(平板)、試験温度: 160℃及び180℃、試験時間: 500時間、評価項目: ①絶縁破壊電 直流電圧(DC) 空気下 25℃ 50%RH、②クロスカット密着性:JIS K 5600-5-6

トーヨーケムの電着塗料が高い耐熱性を確保できる理由

トーヨーケムの電着塗料が高い耐熱性を発揮できるのは、エポキシ樹脂が加熱硬化によって高い架橋構造を形成する、独自の樹脂設計によるものです。また、電着塗装ならではの緻密で欠陥の少ない塗膜は、熱膨張やガス発生による膜劣化を防ぎます。これらの要素が組み合わさることで、電着塗装は熱環境下でも安定した性能を維持し、高い耐熱信頼性を確保することができます。

電着塗料の耐熱性に関する「よくある質問」

主にカチオン電着とアニオン電着の2種類があります。当社の塗料はアニオン電着に対応するものとなります。

トーヨーケムのエポキシ系電着塗料は150〜180℃級の耐熱性を備えています。高耐熱グレードである新開発のポリイミド系電着塗料では200〜230℃程度までの熱環境に対応でき、電装部品やモーター用途での高温連続使用にも適用可能です。

はい。耐熱試験では160〜180℃環境下で500時間曝露しても、絶縁性や密着性が大きく低下しないことが確認されています。膜の劣化、剥離、絶縁破壊の発生を抑え、高温下でも安定した膜性能を維持できます。

用途温度に合わせた耐熱グレードの提案が可能です。高耐熱グレードである新開発のポリイミド系電着塗料の使用を推奨いたします。

樹脂の架橋密度、種類、官能基等の要因があります。トーヨーケムの電着塗料は耐熱性を向上させるために、独自設計の樹脂を用いています。特に、高耐熱グレードである新開発のポリイミド系電着塗料はポリイミドの耐熱性を損なわない独自の樹脂設計を行っております。

評価用サンプル塗料のご提供や少量のテストピースへの塗装実施はご相談を承っております。まずは弊社担当者までお問い合わせください。

製品概要

トーヨーケムのアニオン電着塗料は、独自のポリマー設計技術を基盤とした水性エポキシ系電着塗料です。
アルミやスチールなど各種金属に対し、高い密着性と優れた耐食性・加工追従性・絶縁性を付与できることが特長で、複雑形状や異種金属にも均一な膜厚を形成可能です。
従来の食品・工業容器向けコーティング技術を応用し、モビリティ・エレクトロニクス・住空間など新たな分野にも展開可能な高機能塗料です。

塗料タイプ

水性(エマルジョン型)

当社電着塗料の構造図

当社電着塗料の構造図

主剤樹脂 エポキシ樹脂/アクリル樹脂
塗装方式 アニオン電着塗装
標準焼き付け条件

200℃ - 10分

※厚み・形状により要調整

特徴
  • 金属密着性
  • 加工追従性
  • 耐食性
  • 絶縁性

製品の特徴

本製品は高分子量樹脂を使用した独自のエマルジョン設計により、200℃での焼付にも対応できる優れた耐熱性を発揮します。高分子量樹脂の緻密な成膜構造が熱による劣化や膜収縮を抑え、機能保持性の高い安定した塗膜を形成します。
これにより、モビリティや電子部品周辺など熱負荷がかかる環境下でも性能が低下しにくく、長期信頼性を確保できる点が大きな特長です。

製品の詳細はこちら

他製品との違い

他社品と比べ、本製品は高分子量樹脂と機能化樹脂を最適に組み合わせた独自のエマルジョン構造により、熱負荷時の膜劣化や密着低下が起きにくい点が特徴です。電着時に形成される緻密な塗膜が高温環境でも構造を維持しやすく、耐食性や絶縁性の低下を抑制します。
特に複雑形状や異種金属でも均質な成膜ができるため、熱による不均一な劣化が起きにくく、高温条件での信頼性において他社との差異が際立ちます。

対応素材

トーヨーケムの電着塗料は、SUS・アルミ・銅をはじめとした各種金属素材に対応しています。金属の種類や表面処理によって適不適が分かれるため、ご心配な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
(※電着塗装は被塗物に通電することで塗膜を形成する技術であるため、電気を通さない素材には塗装ができません)

アルミ素材に対する塗装については、以下のページから詳細をご覧ください。

アルミへの機能付与に関する詳細はこちら

ポリイミド系アニオン型電着塗料(開発品)

ポリイミド系アニオン型電着塗料の塗装サンプル
トーヨーケムが新開発したポリイミド系電着塗料は、従来の電着塗料を大きく超える耐熱性・絶縁性・エッジカバー性を実現した高機能コーティング剤です。ポリイミド樹脂ならではの高耐熱構造により、Tg200℃以上、熱分解温度400℃以上と極めて高い耐熱安定性を保持し、220℃×500h後でも10kV超の絶縁破壊電圧を維持します。また、100µmの厚膜塗装が可能で、高い絶縁性を付与することが可能です。さらにエッジカバー率80%以上で、複雑形状や角部でも均一な絶縁膜を形成できます。電着特有の自己制御性と独自開発したポリイミド系樹脂により、過酷な温度環境や形状条件下でも高い密着性を保ち、性能が低下しない点が大きな強みです。
ポリイミド系電着塗料の詳細はこちら

資料DL・お問い合わせ

電着塗料に関する詳細資料をご用意しております。以下の資料ダウンロードフォームよりぜひご覧ください。

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トーヨーケム株式会社 包装・工業材営業本部 営業1部

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