均一な塗膜で、絶縁・耐熱・耐久といった機能を部材に 電着塗料 - 金属部材に機能を付加するコーティング剤
トーヨーケムの電着塗料は、独自の樹脂設計と塗料設計技術により、形状や部位に左右されにくい安定した品質と、用途に応じた機能設計を可能にしています。単なる防錆や下塗り用途にとどまらず、金属部材の性能を引き出し、高付加価値化を実現するコーティング剤として、さまざまな分野で使用可能です。
電着塗料とは
電着塗料は、水系塗料中に分散した樹脂粒子を電気的に析出させて塗膜を形成する塗料です。
被塗物を電極として通電することで、電場の作用により塗料が表面に均一に付着し、複雑形状や奥まった部位、エッジ部においても安定した膜厚を得ることができます。
塗膜は自己制御的に成長するため、過剰付着が起こりにくく、塗装品質のばらつきが少ない点が特長です。また電着塗装は塗膜形成に樹脂成分のみを消費し塗料利用効率が高いため、環境負荷を低減しながら量産が可能です。
製品概要
独自の樹脂設計技術を基盤に、絶縁性、耐食性、加工追従性、耐熱性といった複数の機能を高次元で両立しており、部材に機能を付与するコーティング剤として幅広い分野で活用が期待されます。
製品の特徴・他社品との違い
一般的な電着塗料や溶剤塗装、粉体塗装は、防錆や外観保護を主目的とするケースが多く、機能付与には制約があります。
トーヨーケムの電着塗料は、均一で緻密な成膜性を特長とし、絶縁性・耐食性・耐熱性など用途に応じた最適な機能設計が可能です。また、塗装後の曲げやプレス加工にも対応できる加工追従性を備えており、工程自由度の向上や不良低減に貢献します。
付与できる機能
エッジカバー性の付与
複雑形状にも対応可能な高い加工追従性
トーヨーケムの電着塗料は、優れた金属密着性と高いエッジカバー性、緻密な成膜性を兼ね備えており、形状に左右されない安定した仕上がりと高い均一膜厚性を提供します。
絶縁性の付与
膜厚のコントロールにより高い絶縁性を実現
トーヨーケムの電着塗料では、膜厚の増加に伴って絶縁破壊電圧が安定して向上する特性が確認されており、厚膜化によって高い絶縁信頼性を確保できます。
耐久性の付与
絶縁性や基材密着性を長時間維持
トーヨーケムの電着塗料は、急激な温度変化を伴う冷熱衝撃環境においてもクラックや剥離が発生しにくく、長期にわたり性能を維持できる信頼性を備えています。
耐食性の付与
優れた防食機能を付与することが可能
トーヨーケムの電着塗料は、塩水噴霧・乾燥・湿潤を繰り返す過酷な環境下でも膜劣化や腐食進行を抑制し、高い密着性と緻密な膜構造により、長期にわたり優れた防食性能を発揮します。
耐熱性の付与
高温下でも絶縁性・密着性を維持
トーヨーケムの電着塗料は、高温下においても絶縁性や金属密着性の低下が少なく、電装部品やモーター部品など、熱負荷のかかる用途でも長期信頼性を維持します。より高温環境に対応可能な塗料をお求めの方は、高耐熱グレードである新開発のポリイミド系電着塗料をおすすめします。
ポリイミド系アニオン型電着塗料(開発品)
Tg200℃以上、熱分解温度400℃以上の高耐熱構造により、220℃×500時間後でも10kV超の絶縁破壊電圧を維持します。また、膜厚100µmの厚膜条件でも均一な塗膜を形成でき、複雑形状や角部でもエッジカバー率80%以上を確保します。過酷な温度環境下でも安定した性能を発揮します。
対応素材
トーヨーケムの電着塗料は、SUS・アルミをはじめとした各種金属素材に対応しています。金属の種類や表面処理によって適不適が分かれるため、ご心配な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
(※電着塗装は被塗物に通電することで塗膜を形成する技術であるため、電気を通さない素材には塗装ができません)
アルミ素材に対する塗装については、以下のページから詳細をご覧ください。
資料DL・お問い合わせ
電着塗料に関する詳細資料をご用意しております。以下の資料ダウンロードフォームよりぜひご覧ください。
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お問い合わせ
トーヨーケム株式会社 包装・工業材営業本部 営業1部
TEL:03-3272-0856