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人材育成

基本的な考え方

artienceグループは、社員の多様な価値観やキャリア志向を尊重し、社員一人ひとりの活躍を支える諸施策・環境整備として、階層別研修、職種別研修、グローバル人材育成・海外ナショナルスタッフ向け研修、自己啓発を柱とした「artience growth field(全社育成・研修システム)」を導入しました。「artience growth field」では、artienceグループ全社員の主体的なキャリア形成・成長を促進し、世界水準で活躍できる人材を育成します。

推進体制

artience(株)グループ人事部が主体となり、全社の人材育成・キャリア開発の計画策定や研修の企画・実施など、人事戦略に向けたさまざまな取り組みを進めています。また、各地域・国の労働法令・慣行を踏まえ、国内外の各拠点と連携しながら施策を実施し、人材育成に取り組んでいます。
2024年度、海外子会社への人材サポートを強化するため、グローバルサポートユニット(GSU)を立ち上げました。人事を中心に、法務、総務などの管理的な側面からの海外拠点への支援に加えて、日本採用や国籍などを問わず、すべてのグループ社員を人的資本とみなして育成する体制の構築を進めていきます。

取り組み

artience growth fieldによる人材育成

人材の育成と風土改革を目的として2007年に東洋インキ専門学校を開校し、人材の育成・キャリア開発に努めてきましたが、2024年に「artience growth field」と改称し、新たにスタートしています。階層別研修、職種別研修、グローバル人材育成・海外ナショナルスタッフ向け研修、自己啓発を柱とし、自発的な能力開発の促進、グループの将来を担う次世代人材育成、実践的なスキルの習得を基本方針として定め、各種研修や自己啓発活動を進めています。2024年度の研修日数は延べ858日、研修受講者数は延べ2,666名となりました。
新型コロナウイルス感染が拡大した2020年度からオンライン研修を拡充し、より幅広い層への教育に努めており、現在は各研修の目的・内容によってさまざまな形式(対面・オンライン・ハイブリッド)で実施しています。

artience growth field(全社育成・研修システム)
artience growth field(全社育成・研修システム)
artience growth field(全社育成・研修システム)

人材ローテーション制度

人材ローテーション制度は、「育成異動」「自己申告反映異動」「社内公募/キャリアチャレンジ制度」「海外ワークショップ」からなる制度です。「育成異動」では、計画的な異動を通じて個人のキャリア形成を行います。「自己申告反映異動」では年1回の「自己申告アンケート」をもとに、本人の意思に基づいた異動への反映に努めています。「社内公募/キャリアチャレンジ制度」は、社員が自らやりたい仕事にチャレンジできる制度で、毎年複数名の異動を成立させています。

DX人材の育成

環境・市場変化への対応と未来視点の業務改革と創造を推進するため、DX人材育成を進めています。2022年度から「Aidemy」を全社員向けに導入し、延べ1,219人がITリテラシーやAI、機械学習のカリキュラムを受講しました。さらに2023年度からはRPA研修を開始しており2024年度までに177名が受講、業務効率化で成果を上げています。
また、2024年度からは生成AI活用を「業種共通領域(情報検索、整理、効率化等)」と「業種特有領域(技術・研究・知財分野)」の2つに分けて全社的な活動を進めています。生成AIの活用に向けて経営層への研修(33名)に加え、2027年度までに生成AIネイティブ500として、各部門での推進核人材200名、活用人材の育成300名を目標としており、2024年度は核人材31名の育成を行いました。生成AIの活用は必須であるため、そのメリット・リスクをバランスさせた推進をする人材の育成を図ります。

グローバル人材の育成

「海外ワークショップ」は、グローバル人材の育成を目的とした海外研修制度で、研修受講者は海外グループ会社においてインターンシップを経験し、海外ビジネスへの適応力や異文化コミュニケーションのスキルを身につけます。コロナ禍で中断しましたが、2023年度から募集を再開し、2012年度から2024年度の間に33名が受講しています。帰国後は海外と関わる部門でさらなる経験を積み、その後は駐在員として海外で活躍している社員も多くいます。
2024年度、海外子会社への人材サポートを強化するため、グローバルサポートユニット(GSU)を立ち上げました。日本採用や国籍などを問わず、すべてのグループ社員を人的資本とみなして育成する体制の構築として、英語で研修に参加できる環境の整備などを進めていきます。

VOICE
海外ワークショップ参加者の声

海外拠点での経験を通して、artienceグループはグローバル企業であり、日本本社はグローバルなビジネスを推進するためのリーダーシップを求められていることを実感しました。また、現地では日々新しい経験の連続で、異なる言語や文化を持った人たちと一緒に働く難しさと楽しさを知り、自身の能力開発とキャリア開発に大きく役立ちました。Our Principles“世界中の仲間とともに”を体感した半年間でした。

社内表彰制度

優れた成果を上げた事業活動を表彰する制度としてグループ社長賞表彰を毎年行っており、新製品の開発・市場化など事業に大きく貢献した実績や、事業拡大への将来性などを評価しています。2024年度は、21件のエントリーの中で特に優れた活動をグループ社長賞・トーヨーケム社長賞( 1件)、東洋インキ社長賞(1件)、artience優秀賞(1件)、artience変革活動賞( 1件)として計4件を表彰しました。

ビジネスアイディアコンテスト

2024年に第4回となるビジネスアイディアコンテスト「IPPO」を開催し、国内(97件)、海外( 17件)、計114件の応募がありました。2025年9月の最終審査後に賞が授与されます。
ビジネスアイディアコンテストを通じて、新しい発想やアイディアを具現化する力を養い、「挑戦し続ける風土」「提案し続ける風土」の醸成につなげていきます。

社員エンゲージメントの向上に向けた取り組み

Brand Promiseに沿って新しいOur Principles(行動指針)を実践するためには、社員一人ひとりのエンゲージメントの向上が必要と考え、当社グループ(国内)と海外拠点の一部を対象としたエンゲージメントサーベイを2024年8月に実施しました。
グループマテリアリティ2025-2030のKPI・施策に社員エンゲージメント調査におけるスコア向上を設定しており、今後は継続的なモニタリングと改善を行っていきます。